手塚治虫 - やけっぱちのマリア


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ある日、主人公"焼野矢八(通称やけっぱち)"の魂が分裂して、分裂した魂はダッチライフの中に入りそいつはマリアと名付けられ一緒に暮らすようになる…っていうぶっとんだ設定のラブコメ。何故か保険体育みたいな性教育の部分が大きい。面白いんだけど、手塚治虫はこの作品でワイルドな不良性を表現したかったんだろうけど、どうしてもそういうの向いてない。ちばてつやみたいな漫画にすげえ憧れてたのが伝わってくるんだけど、そういうのって自分の育ちとかがハッキリ出るから書けないもんは書けないんだよね。手塚治虫は殴り合いの喧嘩なんて1度もした事がないんだろう。なんかそういう無理してる感がダサいよね。藤子不二雄とかも不良が書けないからダサくて好きじゃないんだよな。いくら話が面白くても。にしても終わり方が寂し過ぎるだろ。そりゃメッセージとしてダッチワイフじゃなくて生身の人間を愛せるようになる方がいいけど、漫画でくらい夢みさせてくれよと思う。