ジョルジュ・バタイユ ー マダム・エドワルダ

ジョルジュ・アルベール・モリス・ヴィクトール・バタイユ(Georges Albert Maurice Victor Bataille、1897年9月10日 - 1962年7月8日)は、フランスの哲学者、思想家、作家。フリードリヒ・ニーチェから強い影響を受けた思想家であり、後のモーリス・ブランショミシェル・フーコージャック・デリダなどに影響を及ぼし、ポスト構造主義に影響を与えた。

((マダムエドワルダ

これはなんかすげえ。勢いだけで書かれてる感じ。これまで見た中で1番詩に近い小説。まったく意味わからんけど、文字による絶叫?フリージャズ的なノリ。言葉の切れ味を味わう感じか。

((死者

これも状況が全くわからん。まぁ作りが独特で1ページ毎に章が別れてる。その特異さに引っ張られて何とか読めた。いみわからんけどなんか笑った。

((眼球譚

これは普通に面白い小説。ここでやっと気づいたんだけど、これエロ小説やな笑。16歳のカップルが変態道を突っ走りぶっ壊れてく話。精神病院に送られたマルセルに会いに行くシーンはまるで冒険小説さながらの興奮があった。ふざけて蹴り入れてピストルが発射されるシーンがお気に入り。放蕩に興ずるシチュエーションとの対比で幼さが際立ってまんまとキャラクターに感情移入してしまった(ただのえろ小説じゃないな)。

あれだけ再会を焦らされたマルセルがすぐ死んでしまったのは残念だった。

マルセルという萌え要素がなければこいつらただの変態なんだよなぁ…。牡牛の睾丸まんこに入れて言う程オルガズムに達せるかって話ですよ。ここまで行くとエロいって言うより怖いわ。萌えなくしてこの作者に残るのは神を冒涜するくらいしかない。その辺の話は信仰心のない日本人にはあまり面白くないんだよなぁ。

「他の人間にとって世界は真っ当なものに思われる。そのわけは真っ当な人間は去勢された目をしているからだ。」って辺りの一文に切実なものを感じた。それにしてもバタイユって卵好きなんだなぁ。

((エロティシズムと死の魅惑

なんかバタイユの講演会を収録してる…。こういうのは全く興味無いので読んでない。おっさんのかたっくるしい話聞いて何がおもろいねん。ちゃんと作品として昇華しろや。

 

…後のエロ漫画とか官能小説の源流がここにあると思うと胸が熱くなるし、今読んでも全然面白いのは凄い。特にこの狂気は他では味わえない。

これを受け継いでいるのは日本ではみのり研究所くらいだろう…⤵︎ ︎

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