トマホーク ガンマンVS食人族(2015)


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S・クレイグ・ザラー監督作。

原住民に攫われた妻を地元の保安官と四人で救出に行く西部劇。サム・ペキンパーみたいな男臭い世界観。一つ違うのは頼れるタフガイが一人も登場しないこと。画面の質感は昔のスターウォーズっぽい。

嘘みたいな話だが引き込まれる。

とりあえず最初に女のセックスを見せておけば男はみんな自分の所有物だと思うよな。

終始くっそ痛そう。メイドインアビスを思い出した。凄まじい絶望感。

高慢ちきな友人は殺られ、唯一まともな保安官と空気の読めない補佐は捕まり残ったのは片輪の主人公だけ。

特に優れた人間でもない男たちが知恵を絞りケンカしながら汗水垂らして奮闘する姿はマジで手に汗握って応援してしまう。

低予算で地味な内容ながら尻上がりに面白くなる展開。旅を彩る町工場レベルの糞みたいなユーモアも魅力的でどんどんキャラに愛着が湧いてくる。隠れた名作。