ゼンハイザー pxc550(2016)


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初のワイヤレスヘッドホン。うっとおしいコードから開放されたそれだけで嬉しい!

まず自分の用途について語ると、自分はオーオタではないが、そこそこ音については煩く、だがあまり金はかけたくないし嵩張るのも嫌というワガママ野郎なのでDAP(デジタルオーディオプレーヤー)一発のお手軽スタイルで何処まで良い音で聴けるかを突き詰めるている。重視するのはコスパと利便性だ。そこで持ち上がって来るのがポータブル最強と謳われるこのpxc550。

軽さ、折りたたみ、ノイズキャンセリング、バッテリーの強さなど場所を選ばない使いやすさが魅力のこの機種。実はpxc550ツーが2019年に出ていて既に型落ちの機種なのだがその分安く、性能については大差ないという情報をネットで見たのでこちらを購入。大体中古でツーが2万でこっちが1万でした。

ビジネスライクなモデルという事らしく音で選ぶならMomentumというモデルが良いらしいが、元々これの昔のモデルでpxc360というのが気に入っていたので音については納得済み。いまfiioのボロDAPで聴いてるが音量も十分取れる。

ゼンハイザーのヘッドホンと言えば音場が広く上品な甘い音というイメージがある。高音主義者(ドンシャリ好きではない)の自分としては最初物足りんが聴いてるうちに静かに耳に馴染んできて、目を閉じると自分の為だけのコンサートが目の前で行われているような贅沢な感覚に陥る。この独特な感覚はゼンハイザーのヘッドホンでしか味わえない魅力だ。

やはりクラシックとかホールでのアコースティックな感触の演奏がしっくり来る…ストリングスの美しさが眠気を誘います。加えて音の分離がいいね。こんな音鳴ってたんやって感触があった。低音も主張は強くないけどハッキリ聞こえる。音が分厚く高級感がある。割と何でもこなせるオールラウンダーだな。ロックやダンスミュージックなんかを聴くときはイコライザーのクラブモードってのを使うと低音やビート感を補えるけど、そうするとこのヘッドホンの繊細な魅力を損なう気がするので自分は使わない。

ノイズキャンセリングについても語っておくと、効果を実感する為に敢えて4車線ある道路のそばを通ったが、確かに殆ど周りの音が気にならないし音質的な劣化もあまりない…言うなれば音の残響を増幅して外音を遮断してる感じかな。まぁ、元々の遮音性がかなりの物でこの機能使わなくも大丈夫なくらいだったよ。多分バスに長時間乗るような機会がない限り使わない機能だな。遮音性に加え耳のフィット感側圧も丁度良くて全然ズレないし痛くならない。こういうのが実は一番大事だったりするからね。ちなみに有線モードと結構音質は違う。有線のほうが更に音の分離がしっかりしてる感じがした。しかし有線だとどうもDAPだけでは音量が確保できず聴き込んではいない。まぁ大差ないやろ。とにかくワイヤレスでここまで聴けりゃ全然文句ない。

他、トーキングスルー機能タッチジェスチャー機能などはおまけみたいなもんか。タッチジェスチャーはレスポンスが悪いけど…まぁ便利。この辺はツーでは改善されてるのかな?あと欲を言えばアシスタント音声がおばちゃん声でちょっと嫌。ゆかなにして欲しい。全体的には大満足。ワイヤレスでも全然聴けるなと実感。それにしてもこうしたノイズキャンセリングハイブリッド車など…技術の発達すると音が街から消え去り気づかない間に車に轢かれたり大事故になりそうで心配だ。