万引き家族でパルムドールを受賞した是枝裕和監督作。ある日ダッチワイフが心を持ってしまうという話。ダッチワイフを演じるのは韓国の女優、ペ・ドゥナ。女優の元々もつ雰囲気もあるけどお隣とはいえ外国人である事が異物感を演出していてそれらしく見えます。そしてペ・ドゥナのきれいなおっぱいが沢山見れます。それにしても板尾創路は誰よりも独り言が似合うなぁ。この作品の魅力の半分は板尾と言っても過言じゃない。日本という見慣れた環境からこれだけ新鮮な魅力を引き出せるのは、流石パルムドール監督やなと思う。でもオダギリジョー出てきたあたりでちょっと冷めた。タッチワイフが工場に帰ってきて「おかえり」ってねぇ…不自然すぎるわ。受付の姉ちゃんとの絡みとか微妙にコントっぽいんよねぇ。何か緩いなぁ…と。その割に井浦新の死体を燃えるゴミで出すシーンとか衝撃的やし…間はないんか。群像劇的な側面があり、問題を抱えた人々の闇を描く目的がある割にそこにあるはずの痛みの感情が欠落しているというか、解決する努力をしてない感じが腹立つ。物語的には優秀だったけど登場人物には共感できない作品。
