テイルズオブヴェスペリア(2008)


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全クリした〜。一応、真ボスまで倒した。普通にやって約70時間かかった。ボリュームあり過ぎ…疲れた。歳とったせいか歴代シリーズ程ハマれんかったな。なんやろう…可もなく不可もなくという感じ。内容としては先ずキャラが好きになれなかった。今回従来の作品とは違って、主人公が人を殺すという所にフォーカスされてて罪と罰という重いテーマが仕込まれてる。まぁ敢えてそこに触れてないだけでどの作品も殺してるっちゃ殺してると思うけど…。主人公ユーリ・ローウェルは法律で裁けない悪人を裁く義賊的なキャラでまぁ一言で言えばロクデナシだな。結局世界を救う英雄になれたから良かったものの、1歩間違えば通り魔でしょ。気に入らないのは自分を犯罪者と言っておきながら特に気後れする様子もないとこ。目的の為に敵を排除するのはいいとしても、人を傷つけることに対する生理的嫌悪感の欠如がなんとも言えん。特にドンの首はねるとことか普通に引いた。スタッフはこのキャラをロールプレイさせられる身になれよと思う。殺したやつの親族に恨まれるとかして罪悪感に苛まれるなり何かしら共感できる描写があればいいのに、ないから乗れないしそんなやつをかっこいいとか持ち上げるパーティメンバーも気持ち悪かった。アビスのルークみたいに仲間にどうしようもないところ晒すでもないし、他人に対して一線引いてる感じがして最後まで掴みどころのないキャラだった。ヒロインのエステルもいまいち色気がない。リタとずっと引っ付いてわちゃわちゃしてる感じが女子中学生みたいで微笑ましい通り越してシンプルにつまらん。もっとフレンとユーリどっち取るくらいの三角関係でドロドロして欲しかった。完全に友達だよね2人とも…ヒロインってなんだっけって感じ。

シナリオとしては明確な敵がずっといなくて盛り上がりに欠けた。個人的な願望として帝国は完全な悪役にして欲しかったし、ユーリは完全なテロリストにして欲しかった。すげえ微妙な立場でどっちも損してるよね。フレンは敵役として最後までユーリと対立していて欲しかった。法律を相手取ってその化身であるフレンをやっつける。そうした方がプレイヤーが色々考えさせられて絶対面白いのに(そんで2週目は帝国サイドでプレイ出来たりしたらええのにと妄想中…)。てゆーか俺はずっとヨーデル殿下が黒幕って展開を期待してたのにそんな事は全然なかった。何故黒幕でもないのにあそこに大物声優を配置したのか謎である。この作品匂わせといて蓋開けると全然何もないってのばっかりだったような気がする…。パティとか徹底的にギャグキャラで通しくれたらいいのに中途半端ですげえ寒かった。

 

システム面では序盤がむずかった。ユーリ弱すぎてこれあってんのか?って思った。終始、犬が最強で主人公の面目丸つぶれ。スキルシステムの特性上、序盤の動きがすげえモッサリで辛い。スキルラーニングは無駄に時間食うのでやめて欲しい…結構なとこまでコンボも出来ないのはどうかと思う。あと移動速度が遅い!ズバリ、このゲームが時間食う理由は移動速度の遅さにある。ここがこのゲーム最大の欠点やわ。サブイベ大量にあるゲームでこれはやる気なくす。あと3Dやと仕方ないのかもしれんけど、見えてるのに行けんとこが多かった。あぁいうのなんか冷めるよね。

…まぁこんな感じかな問題作狙ってやりきれてないって感じの作品。文句ばっかり言ったけど1つのゲームに70時間も付き合ったらそうなるよな。しかも時間かかる割にキャラの掘り下げが甘い。サブイベやったら分かるんかもしれんけど本筋だけで分かるように作れ。あと映画はおもんなかった。おっぱいだけ良かった。