ブルータル・ジャスティス(2018)


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トマホークが面白かったのでS・クレイグ・ザラーおかわり。
相変わらずのスロースターターぶりだな。トマホーク同様序盤は眠くなる。でも最後まで観るとやっぱめちゃくちゃ面白かった。

不良刑事が謹慎中に悪者やっつけて金品を横取りしようっていう刑事ドラマ。

複数のドラマが同時に進行して一個の話に繋がっていく群像劇スタイル。要はみんな金に困っていて生きていくのには金が必要だということを描いている。自分の生活を守るためなら人はどこまでも利己的になれるし人も殺せるという話。

銀行強盗のシーンが本当凄惨で息を呑んだ(手が吹っ飛ぶのは最早S・クレイグ・ザラーのお決まりだな)。目的意識を持って行動する奴等に説得は通じないしヒャッハーみたいなユーモアも存在しない。機械的な冷徹さも感じない。全ては生活のため殺しもその一部って感じ。これがほんとのリアリティ。この恐ろしさは唯一無二。銃社会の恐ろしさを思い知る。

なんつーかハリウッド映画とか明るいアメリカの暗部を覗き見た感じ。

話のネタとして特別なものは何も無いのだが、どうすれば映画が面白くなるかそのテクニックを知ってるかんじ。

銀行強盗が逃走中に人質がトイレ行きたいと言い出したシーンでナイフが押し付けられた所を涙が穴を伝うのとかそういう細かい所が偏執狂的なおかしさがある。あとやっぱ戦闘シーンが地味だけど面白いんだよなぁ。主人公補正がかかってない感じ。どっちが勝つか分かんない。

まぁでも個人的には前作トマホークの方が独特の雰囲気で好きだった。