何となく一気読み。超名作やね。和製ファイトクラブというか…暴力漫画ですわ。全10巻という短さで一気に読める名作ってこれと寄生獣くろいだよね。久しぶりに読んだけど、昔読んだ時と違って色々持て余した若者ではなくなった今となってはこの暴力性の高さは批判せざるを得ない。とにかくミユミユが可哀想。これだけで評価の星をひとつ下げさせてもらう。
それはいいとして…冷静に読むとこのオチには？が浮かぶ。普通に読むとイチは政治家の息子のボンボンで人殺しを楽しむために自ら300万円払って殺し屋として雇わせたのだから、本当に理不尽な暴力に晒された被害者はミユミユ1人になる訳だが…これは何かちょっと違和感だよね。そんな金持ちなら何で鉄工所で働いてんだよとか思うし、そもそも3億とか動いてた話でいきなり300万って安すぎるし一気に現実に引き戻されるというか…逆に嘘くさい。しかもそれ山分けで喜ぶカレンちゃん…。
恐らくこれはカレンちゃんを騙す為におっちゃんが嘘ついてるよね。カレンちゃんはホテルでの発言からアホの子ってのは大体想像が着くし、恐らくこんな感じでずっとおっちゃんに騙されてたんだろう。（証拠ではないけどホテルに着いた際イチは手ぶらだった）。
つまり、殺人ゲームを楽しんでるボンボンってのは本当はこのおっちゃん自身なんだと思う。その後1年でイチが使い物にならなくなったという話も、ゲームとして楽しんでいたというならおかしいしね。まぁ、漫画やから考えても仕方ないけど。
