ダークマン(1990)

サム・ライミ監督作。アメコミの映画化のはず。主人公は人工皮膚の科学者で殺し屋に命を狙われ、研究所は爆破され全身火傷を負わされる。主人公は人工皮膚を使って他人に成り済まし殺し屋に復讐するという話。アベンジャーズとか今のアメコミ映画と比べ相当地味でどっちかっつーとザ・フライみたいな映画。地味ながら後のスパイダーマンシリーズに繋がる雰囲気がある。てゆーかスパイダーマンの悪役そのものって感じ。それが主人公になった感じだね。ヒーロー物でもないし、ダークヒーローとも言えない、主人公が復讐鬼に堕ちていく様がリアルに描かれている。

スパイダーマンの主人公にしても完全な善人では無いのがいいね。人を陥れたりヒーローである事に疲れたりスケベな功名心があったり…そういう所が好きなんだよ。そのリアリズムはこの頃から既にあったなと思う。

まぁ、シナリオ的には特に驚きはなくて主人公も超人的な能力を持っている訳では無いのでやや地味な映画ではあったね。超人じゃないからこそ、刑事もの的な面白さはあったけどね。

死霊のはらわた1、2、3

スパイダーマンサム・ライミ監督によるカルト的人気を誇る死霊シリーズ。

ホラー映画の可能性を拡げた画期的な作品とのこと。ホラーで笑ってもいいし、血がブシャーって出て興奮するっていう所謂スプラッター物もこの作品が起源とされているらしい。細かくは知らんけど。

 

1は勿論ユーモラスだけどそんなには笑いはないガチホラーの部類だと思う。若者数人が森の奥の小屋に迷い込みそこで何かが起こるというのはホラーのテンプレとして存在しているそうだが、死霊シリーズは基本的にこれを踏襲してる。これは今でもそうだがホラーで主人公が男というのは斬新で、しかも恋人や仲間は全員死霊に取り憑かれて襲いかかってくるので主人公がぶちのめす。それがもうアクション映画さながらで血もいっぱい出るし観ていると笑えてくる。馬鹿馬鹿しくも楽しいのだ。こういうホラー映画の在り方は唯一無二だな。バイオハザードでロケットランチャーでゾンビを殲滅する感覚が似てる。てゆーかそういうユーモアはこの映画が源流なんだよな。ニコニコ映画でホラー映画を観るような感覚をサム・ライミはいち早くホラーに取り入れていたんだな。馬鹿馬鹿しいと言ったが割と主人公は防戦一方で手に汗握る緊張感が続き、覚めない悪夢のような不快感とリアリティが絶妙。これを当時観たという人はトラウマになったという声も多く、それも納得の臨場感なのだ。恋人の首を切り落とし吹き出た血が思いっきり自分にかかる不快感は斬新な演出だっただろう。体験型のホラー映画とでも言うのだろうか?最後死霊を倒した時、死体が弾け飛び汚らしい汚物と化してるそこから何故かゴキブリが出てくるシーンはやり過ぎとも思われるが強烈に印象に残っている。多分これもどっかでオマージュされてるし最早、古典的名作って感じだろう。

 

2の序盤は1とほぼ一緒なんだけど、終盤で主人公が自分の体に人体改造を施してヒーロー物と化すんだよね笑。死霊に取りつかれた右手を切り落としてそこにチェーンソーを移植し、背中にはショットガンを刺している。この姿は名作ホラーゲームSIRENでパロディされてるし、チェーンソーマンの元ネタともされている。他にも色々パクられてるんだろう。1で自重してたギャグ要素を積極的に取り入れてるし、好き勝手作った感が堪らん。防戦一方だった1に対して2では最終的に敵を狩る側に回る笑。ホラーに爽快感を求めて何が悪いという、またも掟破りな発想で1とは全く違うファン層を取り込んでいる。これもまた名作。

 

3はちょっとなぁ…。うーん。俺は好きじゃない。2のラストからのほぼ続きなんだけど、チェーンソーマンと化した主人公が異世界転生して活躍するほぼなろう系。無駄に金かかってて笑える。もうギャグ全振りみたいな作風で最早ホラーではないしモンティ・パイソンみたいな笑いが寒かった。サム・ライミって不謹慎で妙にリアルなブラックユーモアの使い手だと思うんだよな。ファンタジー映画としては馬鹿馬鹿しすぎて観てられないし駄作やと思う。序盤は結構面白かったんやけど、ノルマみたいに小屋に迷い込んで死霊と戯れるとこからは全然面白くなかった。

 

リロ&スティッチ(2002)

何これ滅茶苦茶おもろいやん。思ったより100倍ハードな話だな。交通事故で亡くなった両親に代わって姉ちゃんが1人で頑張って妹のリロを育ててるんだけど、リロはイジメに近い状態で毎週福祉局のおっさんが様子を見に来るという昔のドラマみたいな状況。そこにエイリアンが兵器として作ったスティッチを犬として家で飼う事になって更に滅茶苦茶になるという話。これが泣けるんだよね。

先ず近年のディズニー作品を見ていてディズニーにここまでシビアな話が作れると思ってなかったからそこで先ず惹き込まれたよね。それにやっぱり絵だね。子供らしい特徴を捉えた動きは胸にキュンとくるものがあるし、スティッチの爬虫類と動物を掛け合わせた動きも面白い。スティッチがどんどん心を開いていく様子は動物モノとしても堪らない魅力がある。

やっぱダンスのシーンは最高。ダンスとか基本興味無いけど一気にテンションブチ上がるもんなぁ。てゆーか本場のハワイのダンスって腰の動きエグイんやなぁ笑。テレビでよく見る手を横にして腰クネクネするだけのやつは初歩の初歩って感じ。それにプレスリーとかオールディーズのロックンロールの要素も堪らなく好みでした。

自分は子供が主役の作品に弱いのだけれどこれはひょっとしたらトトロ超えたかもしれないなぁ。ジブリと違ってオタク臭さがないねんなぁ。ヤンキーが好きになる理由がわかる気がする。女性のボディラインに対する執拗な拘りとかないし、押し付けがましいバストアップのシーンも無かった気がする。無駄がなく客観的にキャラを扱っている感じが洗練されてるなぁ。

あと、最後のエイリアンをやっつけず助けるのも良かったね。いつものディズニーなら勧善懲悪で悪者は滅びて終わりって感じだけど今回は家族がテーマだから悪いとこは認めつつも仲良くやろうっていうその精神性の高さが良かった。

2は恐らく蛇足だろうけど、リロとスティッチが楽しそうに遊んでるだけでも見たい気がする。そういう気持ちになった。

ART-SCHOOL - luminous(2023)

 

やっぱりアートスクールといえばグランジ系のヘヴィでボトムの効いたロックサウンド木下理樹の繊細なボーカルが魅力だと思うんだけど、今回はあんまりそっち系の音が聴けなかったのが残念だった。まぁアートの新曲聴けるだけで最高ではある。関係ないけどサーフブンガクカマクラ完全版楽しみ過ぎる!

 

Moonrise Kingdom

戸高が今作の為にいっぱいファズを買ったとかでグシャッと潰れた音になってるんだけど、シューゲにはなってなくて疾走しちゃう感じアートやなぁ。ギターソロというより曲の1部といった感じの浮かび上がってくる戸高のギターが臨場感あって良い。

 

ブラックホールベイビー

ナンバーガールじゃんっていうベース。中尾憲太郎1人に圧倒されるギター勢がおもろい。ハードコアふうに展開したり何だかんだで良い曲になっているのは木下理樹の手腕が光っている。最後ら辺にある大サビがめっちゃいい。全盛期のアート感ある。

 

Bug

MVが作られたからリードトラックって感じかな。これもアートにしたら凝ったギターサウンドだよね。一回だけあるハードコアっぽいパートに木下理樹のロックのプライドみたいなんが詰まってて素敵。

 

Adore You

本作で一番好きな楽曲。なんて言うんだろう微妙にアートでは聞いた事ないようなビート感。ギターはネオサイケな質感。こういうリフって感じじゃないリードギターもアートじゃ珍しいよね。サビ前のらんらら言うとこのトライバルな質感も新鮮だよね。ギターソロは非常に戸高らしく安心する。

 

2AM

ネオアコの独特な跳ねるビート感再現出来ててすげえな。フローズンガールとかより好き。これを中尾憲太郎が演奏してると思ったら笑っちゃう。それぐらいなんか初々しい。

 

Teardrop

戸高久々の作曲の割に曲作るの上手いなぁ。戸高の独特のサイケ感って中毒性あるんだよなぁ。ギタリストだけあって深みのあるコードだよなぁ。スカーレットを彷彿とさせるような粘りのあるコード感。

 

I remember everything

スマパンでありナンバーガールであり紛れもなくアートスクールである笑。

 

Heart of Gold

戸高曲。フローラ感が物凄いパワーポップ。滑らかな展開で聴き心地がいい。ソロ部分がローラーコースターっぽい。

 

End of the world

絶望でも希望でもなくフワフワとした質感そのものを表現したような感じ。こういう曲ってアートでは珍しいよね。

 

In the lost & found

You以降のアートスクールってイメージ。今作で1番バンド感がある楽曲。いつものイエーっていうコーラスが聴けるけど今回は戸高がやってるらしい笑。そういう事も相まって疾走感と一体感が今作で1番ある。

ハコヅメ〜たたかう!交番女子〜(2021)


f:id:godmanzanera:20230527033030j:image
永野芽郁戸田恵梨香ダブル主演警察ドラマ。

根本ノンジ脚本。温泉のテレビでたまたま再放送を観てハマった。調べてみるとこの脚本家俺の生涯ベストドラマ、セクシーボイスアンドロボの5話で助っ人脚本を務めた人らしい。

つまり、木皿泉セクシーボイスアンドロボの脚本家)の弟子と言っても過言では無い人なのだ(知らんけど)。

作風はほのぼのとしたギャグタッチの会話劇だけど毎回ヒヤッとする場面を放り込んでくる。飽くまでシリアスな内容で、新米警官永野芽郁演ずる「川合」の成長と共に現実社会に蔓延るリアルな問題提起を行っている。

戸田恵梨香が警察官を演じてるのでスペックを思い出してしまうが、シリアスとギャグの配分としては丁度スペックと木皿泉作品の中間という感じだろうか。超常現象的なのは無いです。

木皿泉に比べて考え方がしっかりしてるというか警察官という国家権力を行使する者として台詞に物凄く説得力を感じるし責任感を帯びている。木皿泉はどうやって生活してるのか分からん人とか出てくるし、問題の解決法も飽くまで観念的な方法に拘っていて、フィーリングが通じる人にしか伝わらないという印象があるけど、この人はそんな事がない。

バランス感覚が良いと評する意見をTwitterで見たけど自分もそう思う。

まぁ、今回原作があるのでどこまでこの人の実力か知らんけど。

残念だったのは最終回。一話完結の作品の中で物語の骨子を担う一番の謎…戸田恵梨香がずっと追っていた犯人の正体がしょぼかった事。

てゆーかこのドラマ悪い人が出てこない。やっぱり僕なんかは刑事ドラマでは凶悪犯罪者の凶業、犯人の狂気を期待してしまうのでそこが丸で欠けていたのが残念だった。

 

キャストについては

永野芽郁は初めてちゃんと見たけどこういう能天気な優しい女の子演じるの上手いね。色気がないのは抑えているか体型のせいか役によくハマっていた。声が良く抜けるね。

戸田恵梨香は言わずもがな上手い。昔のヒロイン役からこういう姉御役まで上手くシフト出来たよね。

ムロツヨシも正直ちゃんと演技してるの初めて見たけど上手いね。優しい上司から適当なおじさん…そしてやる時はやる男。全てを内包したキャラクターを破綻なく演じているのは素晴らしいね。てゆーか、遅咲きだからまだ若い印象だったけど、壮年のおじさん全然いけるね。いかりや長介みたいな貫禄あるキャラを上手くやれてた。

山田裕貴も初めてちゃんと見たけど、イケメンなのに脇役として色気を上手く抑えていて良かったね。可愛い。好きになった。

三浦翔平は正直これ見るまでスカしたイケメンやと思ってたけどギャグシーンが上手い。山田裕貴と三浦翔平のコンビはずっと見てられる感あった。

西野七瀬もあんまり見たこと無かったけど、アイドル出身ながら刑事の中に上手く溶け込んでいたね。この役が西野七瀬じゃなかったら男性視聴者としてはこのドラマ見所が少なかったと思う。戸田恵梨香西野七瀬永野芽郁が3人で寝るシーンは少しムラッとした。

後、千原せいじの配役がめっちゃ良かった笑。警察の男社会でガサツな感じを一身に担って、しかも完璧にこなしていた笑。

全体的にあんまり金かかってる印象は無いのに不足を感じない見事な配役でした。

 

これから根本ノンジ作品は注目していこう。サプライズは少ないが安心して楽しめる脚本家だと思う。

AnodizeHead - Naked Sweet Baby(2023)


f:id:godmanzanera:20230519162630j:image

音源頂いてレビューしないのは流石に失礼だろうということで頑張って聴きました。

もう最近しんどいからね。なんも書くことあらへん。30歳やからね。明らかにやったるぞ!みたいな気持ちなくなったよね。

アノダイズヘッドって誰やねんって人の為に紹介すると、兵庫県から上京してきたロックバンド。実は一度解散してて20歳くらいで1回やめてる。閃光ライオット落ちてたりするから。そういえばGalileo Galilei再結成おめでとう。アートスクールの新譜よりは楽しみです。ピープルインザボックスの新譜は糞だったね。

 

1.Naked Sweet Baby

インストです。久々に聴いたらロックバンドのアルバムのオープニングにこの電子音は謎だなと思う。雰囲気作りとか説明的な要素が無い。このアルバムが何も参照していない事が伝わってくる。

 

2.TWO-FACE

アルバムのリードトラック。https://m.youtube.com/watch?v=pZN9FYSl2lA&pp=ygUUVHdvIGZhY2UgYW5vZGl6ZWhlYWQ%3D

これを最初聞かせてもらった時の素直な感想は「怖っ…」っていう感じ。なんつーか時代と逆行してるよね。ギターはキンキンうるさいし、ベースはすげぇ重低音でヤンキーやし、ドラムは単調で破壊そのものが目的って感じ。グランジにしてもバットホールサーファーズみたいな一番危険でジャンクな音。しかしどこかで整合性が取れてるのがこのバンドの凄いとこ。暴力性と知性が入り交じったリアルストリートミュージック最右翼。あいつら東京行って変わっちまったよ…。

 

03.Pomade

この曲は幾分ポップだけどアノダイズヘッド節だよね。アノダイズヘッドの中でのポップ。着いて来れないやつは置いていくっていう…。毎回思うけど日本語になると独特の韻の踏み方だよね。前まではこういうパンク調の曲は少し退屈っていうか、想像の上を行かなかったんだけど今回は違う。ライブで磨かれたアレンジセンスを遺憾無く発揮してるなと思う。

 

04.erotmania

この曲は変態だな。これもギターがすげえ狂ってる。ベースラインがキモイ。こういう変態的な楽曲でもパンク的に聴かせてしまうのがNIIMIのボーカルの特徴か。最後までジェットコースター的な展開がなんじゃこりゃって感じで繰り返し聴きたくなる。好きですね。

 

05.obahan,yeah

インスト繋ぎやね。

 

06.Parks on fire

不協和音で疾走するコード感強めの楽曲。酒場の鬼太郎って曲があったけど、それの発展系って感じ。わりとモグワイ的な聴かせる仕上がり。歌詞はまんま映画のジョーカーを思わせる危険思想。

 

07.Don't self again control

この曲はダンスビートありきのポストパンク的な曲。ギャング・オブ・フォー的なささくれだったギターは好きな人は好きでしょう。個人的にはメロディーが地味に良いなと思った。

 

08.KABUKI

レゲエ調からハードコアに展開するポップな楽曲。…と言っても音像はやはりハードだが。

ヒップホップ風の蠢くベースが聴きどころ。

普通にいい曲だし今作のひとつ山場である。Fugaziをかなり研究したと本人は語っていたが、ここまで凝った展開は今までなかったのでそこに成果が出ているのだろう。ただタイトルが適当でもったいない。ワンオクだったら絶望に満ちた青年団的な気の利いたタイトルをつけてくれただろう。

 

09.M.C.D.

3曲目以来のパンク調の楽曲。なんやかんやこのアルバムはバラエティに富んでるのが分かる。この曲はサビが特徴的でカッコイイ。冷静になって考えてみると、ロックバンドって沢山いるのにここまで縦ノリの激しい音楽をやってる奴らって意外と少ない。その価値をアノダイズヘッドは孤独に問い続けてる。

 

10.confusion and isolation

音像は非常にやかましい。内容的には唯一ギターポップ的な流れを内包してる楽曲。やっぱこういう明るい歌を歌った時の何言ってんだこいつって感じがシュールだよね。

 

11.happy summder wedding

インスト。

 

12.envy

今作で一番バンド感の強い楽曲。3人が全員違う楽曲を演奏しているような崩壊寸前の楽曲を繋ぐバンドの凄まじいグルーヴ。「考えるな感じろ」というアノダイズヘッドの精神が結晶化したようなハチャメチャな楽曲。普通にパンク史に刻まれるべき名曲だと思う。

 

…まとめ

まぁ、レビュー的にはやる気は無かったですが良いアルバムです。こんなうるさい音楽いま他にないよ。

全てのパンク少年よ。

買え。

https://diskunion.net/punk/ct/detail/1008655408

イース8


f:id:godmanzanera:20230510015056j:image

Switch版をプレイ。初イース

アクションは苦手なのでノーマルで。ノーマルはかなり簡単でサクサク進める。やる事はシンプルで漂流した無人島のマップをゴリゴリ埋めていくのみ。そこに戦闘、レベル、スキル、アイテムといったRPGの概念が絡み、つい時間を忘れてやってしまう。ストーリーと音楽がいいという評判だけど、ストーリーはまぁ普通…。FFやテイルズに比べると淡白で面白くないけどキャラゲー特有の鬱陶しさもない。音楽もイースと言えば疾走感のあるメタル調の曲が人気らしいんだけど、Switchの携帯モードだからかBGMは全く印象に残ってない。

戦闘はジャスガがムズいけど出来なくてもクリア出来る。性能的にはリコッタがダントツ使い易い。あとダーナが足が早くていい。好きなスキルはリコッタのグリーンウィップ。中距離から先手を打って敵を一掃するのが楽しかった。戦法的にはグルグル回るヤツでスタンさせて、ライダーキック連発しとけば敵は死ぬ。あとダーナのブーメランを連発するのも結構好きでした。

RPGとしては魔法が無くて回復がアイテムだよりだというのも大きな特徴だろう。魔法が無いってことはつまり、属性という概念がないという事だがそこは代わりに物理の属性が打射斬と分かれており独自のバランスを保っている。でも回復がアイテムのみというのは寂しい気もする。

 

個人的に微妙に感じた部分は、キャラのデザインとキャラの癖の無さ。デザインはまぁ、悪くないけど良くもない。ぶっちゃけた話おちんちんが反応しない。

デザインが微妙だと使ってて楽しくないんだなと正直思った。キャラの言動や行動なんかも薄味で印象に残ってない。ストレスがないシステムがこのゲームの魅力だけど、逆にキャラの行動なんかにはもっとストレスは感じたかった。勝手な行動して輪を乱すやつとか無人島なんだから寧ろそれが醍醐味なんじゃないだろうか。60時間くらいプレイして結局誰にも愛着が湧いていないというのは問題だと思う。

ゲームの部分も個人的にはもっと収集要素を強くして欲しかった。防具やアクセサリーとか全キャラ共通で個性がないし、武器も収集要素とは別でサクサク強くなるのは個人的には面白みに欠けた。敵を倒して素材を剥ぎ取り強くなるという苦労はもう少ししたかった。

アイテム収集という要素ははっきりこのゲームは弱い。最終的には難易度を上げて、ジャスガ等の見切りを楽しむアクションゲーに行き着くのだろうか…。

個人的には神ゲーとまではいかないけど、癖がなくてストレスなく楽しめる良作って感じ。