DENON - AH-D1200(2018)

Hd25 1-2を買ったばっかりなのだがもう新しいのを買ってしまった。Hd25はすごく惜しいヘッドホンだった。活躍できる場面は少ないがピンポイントですごい良いしこれでないとダメというような音を出してくれる。不満点は高音域が耳に刺さる。全体的に音がくぐもっていて分離感、解像度が悪いなど…。リケーブルで改善しそうな気もするがhd25は端子が少し特殊で専用のものを用意しないといけないので値が張るのだ。本体と同じかそれ以上出してケーブルを買うのは抵抗があるし…それならもう別のヘッドホン買っちゃえ!って事で選んだのがこのah-d1200。


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2本合わせたら2万超えで、もうワンランク上のヘッドホンを買えるんだが2万3万となってくるとちょっと難しいんだよなぁ。ハイエンドモデルは鳴らすのが難しいし携帯性も悪い。そもそもポップスしか聴かんのにそんな高音質は必要ない気もする。結局1万前後の奴が1番コスパいいんだよね。しかも俺が今回買ったやつは生産終わったレアなバランスケーブルが着いていてリケーブルも試せる(!!)。

カラーは黒と白があって迷ったけど、黒は実際手に取るとかなり地味だった。一方、白の方は白い本体の茶色のヘッドバンドという配色がオシャレでかわいい。後継機にgc25、gc30があるがバンドが茶色いのはd1200だけなんだよね。ノイズキャンセリングやワイヤレス機能がないので見た目がシンプルなのもいい。タッチ操作とか誤作動多いからね。ボタン増やすのもかっこ悪いし。

 

とりあえず通常の3.5ミリケーブルと基本的な音質について、よく言われるが音が篭もり気味。50mmの大型ドライバーを鳴らしきれてないのかもしれん。音はめっちゃドンシャリ。めっちゃ高音刺さる。そんでボーカルがよく聴こえる。音場は狭め。音の質感はアコースティックと言うよりは電子的(この辺はやっぱベイヤーが強い)。ポップス向けやね。正直、そのままの音はそんなに好きじゃない。

そして、念願のバランス接続の感想。各音域にも余裕が生まれてイコライジング次第でどんな音でも出せる気がする。これがレンジが広いって事なのかな。音の情報量が増え解像度が上がり分離感も素晴らしい(これが本来の実力なのだろう)。ほかのヘッドホンでは分からなかった細かい音のニュアンスまで伝わってきた。個人的にはボーカルを下げ少し高音域を削るとめっちゃ聴きやすい上に、重低音が凄まじく相当迫力のある音を鳴らしてくれるのでかなり良い。特に音量を上げた時のハウジングが揺れる感じがすげぇDENONって感じがする。リケーブルはマジで効果あるね。てゆーかバランス接続か。しかしバッテリー消費がやや激しい。あと2.5mmのプラグは耐久性が心配。

着け心地は側圧が割と強くフィット感が抜群で、その分聴き疲れし易い。寝る前に使ってると「… うるせぇっ!」ってなる。遮音性は耳全体を覆うためhd25を凌ぐと思う。外でも音楽を楽しみたい人にはうってつけ。

 

Ah-d1200の最大の特徴はやっぱり音圧。今まで使ってきたヘッドホンでは1番迫力があって音の密度がエグい。特に低音はどこまでも出るね。低音が気持ちいいのでどうしてもハロプロとか宇多田ヒカルとかR&B系の音楽聴いちゃうけどロックとも相性は良い。地味に音の解像度がかなり高く分離感に優れるのも魅力なんだけど、逆にローファイなインディーロックとかだと録音の糞さが目立ってダメ。音圧の強さは聴き疲れという弱点にも繋がっているがこれはまぁ仕方ない。やはりドライバーがデカイのでその分取り回しも悪い。聴き疲れが嫌ならゼンハイザーのpxc550が圧倒的にオススメ。Bluetoothで取り回しも良いし音質的にもpxc550とah-d1200は対極にあると思う(つまりこの2本あれば他に何も要らない)。hd25と比較すると完全上位互換という訳では無いが(やはりhd25の締まりのあるキック音は替えがきかない)、他はだいたいah-d1200の方が上かなと思う。バランスケーブルはあった方がいいので入手は難しいかもしれん。