54-71 - reprise(2001)

54-71の4thアルバム。54-71と言えばやはり前作のuntitledが名盤であると思うが、このアルバムも凄い。てゆーかその2枚以外好きじゃない。メンバーはこのアルバムを人力ヒップホップと評しているが、全くその通りで元々ボーカルはヒップホップ色が強く、ヒップホップとポスト・ハードコアの融合って感じの音楽性なのだが、このアルバムはバンド臭さを極力消して更にヒップホップに寄せいる。以上の特性からロックとしては非常に独特の音質をしていてドープというべきなのか分からないけど、低音寄りでくぐもった音質をしており地下室から鳴ってるような怪しさがある。ドラムは殆どサンプリグみたいだしギターも生っぽさを極力消している。これが一見地味なのだが、このこじんまりとした音がクールでカッコイイのだ。

正直ヒップホップもブラックミュージックも理解がなかった昔は全然理解できなくて5年越し位でようやく理解出来た。

俺はいつもこのアルバムをヘッドホンの試聴に使っている。これだとベースが気持ちいいかすぐ分かるし、俺はあまり音場が広いヘッドホンを好まないのでこの良い意味でこじんまりとした音はそれを測るのにピッタリなのだ。

ところで最近はゼンハイザーPxc550がやっぱりいいなーと思っている。今までBluetoothのコーデックって無視してたのだが、Aptxに変えるとPxc550の弱点だと思っていたベースとドラムがグッと押し上げられる事に気付いた。最近イコライザー弄らん方が普通に音良いよなと思い至った。やっぱメーカーのチューニングで完成してるし、結局プレーヤーでのイコライジングって音を劣化させる事しか出来ないからね。

Pxc550はノイズキャンセリング機能を使うと低音がかなり持ち上がるので今まではそれで使ってたが、やっぱノイズキャンセリングの空間に不自然な遮蔽物が1枚挟まってる感じが苦手なんだよなぁ。それに比してaptxの時は量感はそこまで変わらないが自然な感じでベースが存在感をましてくれるのが良い。

Hd25は音はともかく剛性の低さが気に入らないし、ベイヤーのT51pかAventhoが欲しい気分だったのだが正直もうこれでいいような…。