ヘッドホンと音楽の話

DenonのAH-D1200をここ3ヶ月はずっと使ってきたが、やっぱpxc550に戻そうかなという話。

AH-D1200は低音の迫力と音の情報量が素晴らしいヘッドホンなのだが、やはり聴き疲れするし、何よりドンシャリなので中音域の表現力がめっちゃ下手なのが気になる。これまでギター中心に音楽を聴いてた人間なので真逆の音楽ライフを3ヶ月過ごしたがやはりもう限界かな…と。新たな音楽の聞き方を知れたのは面白かったし、情報量の多さは楽しいのだが、ぶっちゃけ情報量多い音楽あんまり聴かないし持て余してた。それどころか聴き疲れして寝落ちってパターンが糞ほど多かった。pxc550くらいの解像度で十分だし、やはりゼンハイザーの上品な音の方が個人的には集中して音楽を聴ける。まぁ、pxc550は上品過ぎるしワイヤレスで音量も頼りないから外出先とか騒音時には向かないと思う。その辺はah-d1200の方が優秀だと思うが普段使いはpxc550でいいかな。やはりpxc550は完成度高過ぎるんだよなぁ。見た目もすげえ使い易いし大きさも丁度いい。

AH-D1200はねぇ、兎に角ギターが上手く鳴らせないだよ。どうイコライザー弄ってもイマイチだね。一般的にロックはドンシャリの方が向いてるとされてるんだけど、それはスタジアム・ロックやなんかの話で、インディーロック系…特にギターのニュアンス命のエモなんかを聴く時は全く駄目だね。AH-D1200を使ってたせいでここ3ヶ月はエモ的な音楽は聴いてないし、エモって全部同じじゃね?くらいの地位の低迷が俺の中で起きていたのだが、まぁHDDの中を整理する良い機会になったからよかったと思っている。

この3ヶ月でどんな環境でも関係なく良い音楽が一番良いなという思いが高まった。ローファイな音楽とか大体HDDから駆逐されたな。

あとやっぱベースの存在は重要だなという思った。というかベースを聴くのって面白いなっという感覚を覚えたという感じかな。

Pxc550はそこが残念ながら足りないな。ベースってある程度、音圧というか分離感というか立体的な音が欲しいよね。やっぱAH-D1200に比べるとpxc550は全然平面的だからな。AH-D1200で聴くビーチ・ボーイズとかピンク・フロイドのリマスターはかなり感動したね。やっぱある程度の環境がないとリマスターとかの恩恵は感じられないよね。ソウルとか玄人受けするのはその為かな。良い音響で聴かないとかなり退屈な音楽なんだよね。結局ベースを聴く音楽だよねソウルって。

そこで思ったのは、結局俺が1番好きなのって普通のロックンロールだなって事。

初期のビートルズとかベルベッツとかオンリーワンズとかモダンラバーズとか情報量の少ない平面的な音楽が好きだっていう結論に辿り着いた。アンプからギターが鳴っててあとはプレイヤーのノリだね。あとやっぱ立体感とか言い出したらヘッドホンはスピーカーには勝てないって事だね。結局ヘッドホンよりスピーカーの方が圧倒的に音良いからね笑。まぁ俺はヘッドホンで音楽聴くっていう行為が好きだから良いんだけどね。それはそれで。

結論は使い所だね。AH-D1200はソウルとかベース主体の音楽、まぁぶっちゃけイコライザーでベース極振りしたらpxc550でもソウルなんかは聴ける気がする(この場合普段全く使わなかったノイズキャンセリング機能を使うと音質が向上するという発見があった!)。一々ヘッドホン付け替えんの面倒いからね。でも報量の多いゴージャスな音源とか立体感欲しい時はAH-D1200がやっぱ良い。基本pxc550ってことになるな。

最近すぐ寝落ちするから俺も歳か…とか落ち込んでたけど、使い所を間違ってだけなんだよな。目的を持ってそれにあった機材を選ぶのも大事だというね。音楽聴くだけでも意外と頭を使うもんだなぁ。