小説

罪と罰ドストエフスキー(工藤精一朗訳)

面白かったー。 ドストエフスキー久々に読んだんで読み味を忘れてたけど、そういえば普通に面白い話を書く人なんだよな。 ドストエフスキーって名前が良くないんだろうな重苦しくて。 意外と映画的なんだよな。文学的ではない。沁み沁みさせるより割とドカッ…

さらば愛しき女よ ー レイモンド・チャンドラー

推理小説を読むのは初めてだった。自分の情報処理能力、記憶力、推理力に自信がなかったので読むのに不安があった。まぁ、何とかなった。 ハードボイルド探偵小説で、ハードボイルドという感じを上手く掴めずかなり苦労した。でも面白かった。 主人公がかっ…

レイモンド・カーヴァー - ぼくが電話をかけている場所

村上春樹訳。短編ばっかり書く人らしい。小説界のつげ義春みたいなもんか。読んだ印象としては現実逃避型のアウトサイダーでありつつリアリストでもあるって感じやな。全ての登場人物…特に男性は大人になりきれてない…永遠になることは無いという考えの持ち…

ブレイブストーリー - 宮部みゆき(2003)

映画しか知らずに原作読むとド肝抜かれる。自殺、心中、レイプ、NTR、DV、裁判…昼ドラ真っ青のドロドロ愛憎劇で草枯れる。とにかく亘の周りの大人全員くっそ胸糞悪い。特に親父と婆。亘も良い子過ぎてムカつく。男ならもっと必死で抵抗せんかい。…そんなこん…

フランツ・カフカ ー アメリカ

カフカといえば元祖シュール。シュールはいつの時代も普遍の魅力がある。 時代背景は近代でドイツ人の主人公がメイドのババアを孕ませてしまって怒った両親にアメリカに飛ばされるとこから始まる。主人公はどうでもいいことをたらたら回りくどく説明する有能…

ジョルジュ・バタイユ ー マダム・エドワルダ

ジョルジュ・アルベール・モリス・ヴィクトール・バタイユ(Georges Albert Maurice Victor Bataille、1897年9月10日 - 1962年7月8日)は、フランスの哲学者、思想家、作家。フリードリヒ・ニーチェから強い影響を受けた思想家であり、後のモーリス・ブラン…

サガン - 悲しみよこんにちは

18歳くらいの少女が書いた小説でその鋭い観察眼に当時、世間が衝撃を受けたらしい。 あらすじを説明すると、夏休みを父親と娘(セシル)そして父親の恋人と共にバカンスを過ごしていたわけです。父はどうしようもない女たらしだけどそこを除けばいい親父だっ…

注文の多い料理店 - 宮沢賢治

初、宮澤賢治。新潮文庫から出た短編集。あんま上手く読めなかった。情景描写が非常に多く、それをイメージして楽しめる人でないと厳しいかなという印象。あと方言も多くてよく分からん。半分くらい入ってこなかった。標準語もあるけど変に丁寧で、コンプレ…