yoctopolis - calendar(2018)


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ファーストミニアルバム。しっかりとしたバンドサウンドを鳴らす渋いバンドという印象であるがボーカルはセクシーで歌メロも綺麗。音楽的な実験精神も素晴らしいバンド。

01.陽炎

ギター谷本賢介作。歌詞の中では春と言いつつ駆け抜ける疾走感が夏っぽく、気怠くちょっとセクシーな雰囲気が漂う所にこのバンドの個性がよく出ている。爽やかなギターソロはスポーティーポカリスエット感すら漂う。

02.evergreen

ボーカル宮井慎介作。美しいアルペジオに導かれる官能的なR&Bテイストの楽曲。しかしアレンジはやはりバンドサウンド内で完結しており感触はポストロック的で美しくも儚い。54-71みたいな感性でストイックに仕上げた西野カナみたいな(全然違う笑)。唯一無二の世界観。

03.I want to keep it beautiful

谷本作。前曲に引き続きロックとは少しテイストの異なる雰囲気。全然スネアを叩かないスローな4つ打ちビートで、こちらはヒップホップ的と言えるかもしれない。やはりアレンジは徹底してバンドサウンドだし、しっかり歌モノなので独特の雰囲気に仕上がっている。

04.ストロベリーマーシュ

宮井作。シロップのヘルシーに入ってそうな軽快で弄れたポップナンバー。ヨクトポリスの中では最もカラフルで毒々しくポップスとして完成度が高い。3分ちょいでこれでもかと展開するストーリー性の富んだ内容は聴きごたえ十分。

05.終の歌

谷本作。荒井由実の曲をロックにしたみたいな寂寥感溢れる楽曲。クラシックな雰囲気すら漂うどシンプルな名曲。しっかりとリフ、aメロ、Bメロ、サビと展開していきバシッと決まっているので安心感がある。この曲が最後にあるから実験的な事をやりつつも良いバンドだったなという感触が残る気がする。