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恋の門(2004)

松尾スズキ監督作。サブカルの塊やな。漫画みたいな雰囲気。敢えてそれを映画らしく直さないのがこの作品の個性か(てゆーか漫画原作なのね)。ふざけた世界観だけど、意外としっかりとした常識の上に成り立っている。漫画家とかミュージシャンとか志したこ…

DIIV - deceiver (2019)

アメリカのインディーバンドDIIVのサード・アルバム。2010年頃、ディアハンターやヴァンパイアウィークエンドといったバンドが幅を利かせていて世の中はちょっとしたインディーブームであった。その中に彼らDIIVもいた。時代に呼応した鮮烈なデビューから1st…

シェイプ・オブ・ウォーター(2017)

パンズ・ラビリンスのギルモア・デル・トロ監督作。60年ぐらい前…アメリカとソ連が冷戦下の時代、アメリカの何らかの研究所で働く掃除婦の女が主人公で、そこに海から連れてきた謎の生物を研究してバイオテクノロジーかなんかでソ連を出し抜こうってアメリカ…

ビッグウェンズデー(1978)

サーフィン、ホットロッド、女の子と1960年代初め頃のアメリカの若者の暮らしを象徴するような青春映画。まぁ安い設定と思うかもしれないがこれが実は良くできていて、何度も観たくなるような魅力のある作品だ。 先ずロケーションが良い。地味にポイント岬の…

天国から来たチャンピオン(1978)

アメフト選手が不慮の事故で亡くなる…ところがそれは天国側の手違いやった。体はすでにこの世になく魂だけが宙ぶらりんの状態。でっ、そっから人の体に乗り移ったり色々するって話。これって今だと割とベタな設定だよね。幽遊白書とかまんまそうやし。そうい…

悪い男(2004)

キム・ギドク監督作。キムギドク名前だけは聞いてたがかなりすごいね。凄まじく暴力的で物凄く繊細。男の二面性をここまで描ききった作品がこれまであっただろうか?韓国徴兵制があるからか暴力描写の迫力が日本とは段違いだね。まぁ暴力的なだけならよくあ…

里見八犬伝(1983 )

原作、曲亭馬琴。深作欣二監督作。興行収入23億2000万円。壮大なスケールで贈るファンタジー時代劇。妖怪と化したかつての政敵、蟇田家の手によって一族郎党根絶やしにされた里見家の娘、静姫は8人の選ばれし戦士を集め蟇田家打倒の旅に出る…。 冒険。使命。…

プリファブ・スプラウト−スティーブマックイーン(1985)

ゲッタウェイで存在を思い出して聴いてみた。昔良さが全然わからなかったんだけど、今なら何となく…。ゲラーズのクンパルシータhttps://youtu.be/SvZjmikwJYsって曲が好きなんだけど「あぁこれってプリファブ・スプラウトのノリなのか」って今更納得。ルーツ…

ゲッタウェイ(1972)

サム・ペキンパー監督作。名優スティーブ・マックイーン主演。前に同監督のワイルドバンチを見てこれは凄いと思った。サム・ペキンパーの最高傑作とも名高い本作。やっと見れたって感じ。常に画作りに気を配りクールでありつつ音楽で感情やシーンを分かりや…

Dead Weather - Horehound(2009)

ジャック・ホワイトのサイドプロジェクトというか新バンドか。ホワイトストライプスもまだまともに聞いたことないけど、敢えてここから入っていこうかなと。 ダークでどこかシニカルなユーモアを感じさせる世界観。クイーンズオブザストーンエイジのギタリス…

フランツ・カフカ ー アメリカ

カフカといえば元祖シュール。シュールはいつの時代も普遍の魅力がある。 時代背景は近代でドイツ人の主人公がメイドのババアを孕ませてしまって怒った両親にアメリカに飛ばされるとこから始まる。主人公はどうでもいいことをたらたら回りくどく説明する有能…

ジョルジュ・バタイユ ー マダム・エドワルダ

ジョルジュ・アルベール・モリス・ヴィクトール・バタイユ(Georges Albert Maurice Victor Bataille、1897年9月10日 - 1962年7月8日)は、フランスの哲学者、思想家、作家。フリードリヒ・ニーチェから強い影響を受けた思想家であり、後のモーリス・ブラン…

ノーカントリー(2007)

コーエン兄弟監督作。コーエン兄弟版激突(スピルバーグ)って感じかなぁ。軽く流しながら観たけど面白かった〜。あらすじを語ると、先ず人気のない荒野で麻薬の密売があったんだが交渉は決裂し死屍累々のありさま。そこに偶然通りがかった男が交渉金200万ド…

ギルバート・グレイプ(1993)

アートスクールの木下理樹が好きな映画で挙げてた作品。ロックのイメージから悲しい映画でもどっか爽快な物を想像したが、逆に繊細で丁寧な印象を受けた。冒頭のバッタ殺して泣くシーンからディカプリオの演技力が光り一気に引き込まれる。所謂アメリカ的な…

The Kinks - Arthur, or the decline and fall of the British empire(1969)

キンクスの9枚目のアルバム。割と系統立てて音楽聴くほうだけどたまには適当にチョイスするのもありだな。キンクスってユーリアリーガットミーのロックな印象が強かったけど、実はこんなにサイケなんだ。この時代のバンドはビートルズと比べがち。変な曲ばっ…

℃-ute - 超WONDERFUL!6(2011)

2002年にオーディションで集められたハロープロジェクトキッズから選出されたグループ第二弾。それが℃-ute。初期は第一弾グループBerryz工房の余り物と揶揄され二番煎じ感が否めなかった。それがメンバーの脱退等、数々の苦境を味わいながらそれをバネに一気…

MC5 - kick out the jams(1969)

FBIにマークされたバンドとして、その反社会的ポジションを取り上げられる事が多いバンドだが、そこは敢えて無視してこのバンドについて語りたい。 デトロイト出身5人組ロックバンド。60年代後半から70年代初頭にかけて活動し、同郷のストゥージズと共にパン…

ガープの世界(1982)

オープニングがビートルズでいきなりサイケ。正直こんなぶっ飛んだ内容だとは思ってなかった。チャックでちんこ挟むってあるあるみたいに言うけど1回もないわ。野戦病院で死にかけの兵士を看護婦の母が逆レイプして生まれたという奇妙な境遇をもつガープとい…

Berryz工房 -第②成長記(2005)

つんくプロデュースアイドルグループBerryz工房のセカンドアルバム。 最近モーニング娘。にハマっていた。段々とメンバーからつんくの曲の方に興味が移行し、そっから辿り着いたのがBerryz工房。2004年結成のアイドルグループ。2004年というとモーニング娘。…

Anodizehead - 陽極賛歌(2021)

東京で活動するスリーピースバンド、アノダイズヘッドのファーストミニアルバム。たった6曲だけど人生の酸いも甘いを目一杯詰め込んだドキュメンタリーチックな一枚に仕上がってる。 01.My life ls fucking〜 グランジのイメージが強いバンドだが、思ったよ…

serial experiments lain(1998)

知る人ぞ知るアニメ。やっと見た。不快指数割と高めやけど意外と泣けた。チャボがアニメ主題歌なんて嘘だろ!?と思ったけどガチだった。印象としては若干SFで、宗教で、統合失調症で、ドラッギーで、世にも奇妙な物語って感じ。5話あたりでだるくなってきたけ…

藤崎竜 ー 封神演義(全23巻)

封神演義』(ほうしんえんぎ)は、集英社『週刊少年ジャンプ』に1996年28号から2000年47号まで連載された藤崎竜による漫画作品。中国の古典怪奇小説『封神演義』を原作としている作品。 殷から周への歴史の移り変わり…そしてその裏に潜み歴史を操る謎を打ち…

yoctopolis - calendar(2018)

ファーストミニアルバム。しっかりとしたバンドサウンドを鳴らす渋いバンドという印象であるがボーカルはセクシーで歌メロも綺麗。音楽的な実験精神も素晴らしいバンド。 01.陽炎 ギター谷本賢介作。歌詞の中では春と言いつつ駆け抜ける疾走感が夏っぽく、気…

ダークナイト(2008)

クリストファー・ノーラン監督作。先ずジョーカーカッケーってのはあるけど、そこは敢えて触れないみんな語り尽くしてるし…。 とりあえずバットマン(ティム・バートン版)に限った話じゃないけど、あの時代の実写映画から凄まじい進化を感じた。どう撮った…